介護施設や入所サービスを探すとき、多くの方は「お部屋の綺麗さ」や「スタッフの雰囲気」「毎月の費用」を重視します。もちろんそれらは毎日の生活に直結する大切な要素です。
しかし、施設に入居してからご家族が直面する一番の不安、それは「もし夜中に急に熱を出したら?」「急に具合が悪くなったら、誰がどう対応してくれるの?」という『急変時の対応』です。
実は、施設によってこの「医療のバックアップ体制」には大きな差があります。今回は、大切なご家族を預ける前に必ず確認しておきたい、施設の「医療体制」のチェックポイントを分かりやすく解説します。
1. 知っておきたい「介護」と「医療」の境界線
まず大前提として知っておきたいのは、「介護施設は病院(治療の場)ではなく、生活の場である」ということです。
そのため、一般的な介護施設(特別養護老人ホームやグループホームなど)には、医師が24時間常駐しているわけではありません。看護師も「日中のみ」の配置である施設が少なくないのが実情です。
つまり、夜間や休日に急変が起きた場合、現場にいるのは「介護スタッフ」になります。介護スタッフは医療行為ができないため、外部の医師に指示を仰いだり、救急車を呼んだり、ご家族に連絡して病院へ連れて行ってもらう、というフローが一般的です。
2. 施設見学で必ず聞くべき「3つの質問」
では、安心して任せられる施設かどうかを見極めるためには、見学や面談の際に何を確認すれば良いのでしょうか。以下の3つの質問を施設側に投げかけてみてください。
質問①「夜間に熱を出した場合、どのような流れになりますか?」
「救急車を呼びます」「まずはご家族に連絡して病院へ連れて行ってもらいます」という回答なのか、「オンコール(待機)の看護師や提携医にすぐに連絡がつき、指示を仰ぎます」という回答なのかで、初期対応の早さが全く違います。
質問②「協力医療機関(提携している病院)はどこですか?」
どの施設にも必ず「協力医療機関」が定められています。しかし、重要なのは「名前」ではなく「距離と関係性」です。 「その病院は施設から近いのか?」「日頃から施設の入居者の状態を把握してくれている病院なのか?」を確認しましょう。日頃の様子を知らない病院に救急搬送されると、一から持病や経緯を説明しなければならず、適切な処置が遅れるリスクがあります。
質問③「受診や入院が必要になった時、家族の付き添いは必須ですか?」
実は、ご家族にとって一番負担になるのがこれです。「急変時は、夜中でも仕事中でもご家族が駆けつけて、病院へ付き添ってください」というルールの施設は少なくありません。施設側がどこまでサポートしてくれて、家族がどこから動かなければいけないのか、明確にしておく必要があります。
3. 「一番の安心」は、日頃の様子を知る医師がすぐ診てくれること
高齢者や障がいを持つ方の体調は、ほんの些細なサイン(食事の飲み込みが悪くなった、少し呼吸が浅いなど)から崩れ始めます。
急変してから慌てて救急車を呼ぶのではなく、「ちょっとおかしいな」という小さな変化の段階で、日頃の生活を知る医師や看護師にすぐ相談できる環境があること。これが、ご本人にとってもご家族にとっても最大の安心に繋がります。
大誠会・久仁会グループが提供する「医療と福祉の繋がり」
ここまで一般的な施設の医療体制についてお話ししてきましたが、最後に少しだけ、私たち大誠会・久仁会グループの取り組みについて触れさせてください。
私たちが提供する久仁会の福祉サービス(ショートステイや施設入所など)の特長の一つは、グループ内に「内田病院」という医療機関があることです。
久仁会の施設で「少し熱っぽい」「いつもと様子が違う」といった変化があれば、内田病院の医師や医療スタッフと連携して対応します。 「協力医療機関」という書類上のつながりだけでなく、同じグループとして日頃から情報を共有しているため、体調不良時や入院が必要になった際にも、医療と福祉が途切れずに関わることができます。
ご家族が夜中に慌てて病院を探したり、付き添いのために仕事を休んだりする負担を少しでも軽くできるよう、福祉(生活)と医療(治療)の両面から、その人らしい暮らしを支えます。
施設での生活に医療的な不安を感じている方は、ぜひこうした「医療と福祉の連携」にも目を向けてみてください。
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