病院から「そろそろ退院の準備を始めましょう」と言われたとき、安心する一方で、一気に押し寄せてくるのが「このまま家で看られるのだろうか? それとも施設を探すべき?」という強い不安です。
特に、入院前よりもお身体の状態が変わっていたり、処置が必要だったりする場合、選択を誤るとご家族が重い負担を抱え込むことになってしまいます。
そこで、自宅に戻るか施設を探すかを判断する上で、必ず知っておきたいキーワードが『医療依存度(いりょういぞんど)』Ya.
今回は、退院後の生活を考える上で避けて通れない「医療依存度」の基本と、ご家族が知っておくべき選択のポイントを分かりやすく解説します。
1. そもそも「医療依存度」とは?
医療依存度とは、簡単に言えば「日常的にどれくらい医師や看護師による医療的ケアが必要か」という度合いのことです。
例えば、以下のような処置や管理が日常的に必要な場合、「医療依存度が高い」と判断されます。
- 経管栄養(胃ろう・腸ろう・鼻腔栄養など)
- 痰(たん)の吸引(日中〜夜間に頻繁に必要な場合)
- インスリン注射・血糖測定
- 在宅酸素療法
- 尿道カテーテル(バルーン)の管理
- じくじくした床ずれ(褥瘡)の処置
退院後の行き先(自宅か施設か)を検討する際、介護の手間(要介護度)だけでなく、この「医療的ケアを誰が・いつ・どこで行うのか」が大きな分かれ目となります。
2. 「自宅」と「施設」で直面するハードル
医療依存度が高い状態で退院を迎える場合、自宅と施設それぞれに知っておくべきポイントがあります。
自宅復帰を目指す場合のポイント
「住み慣れた家に帰らせてあげたい」というお気持ちはとても大切です。 しかし、家族だけで24時間体制の医療ケアを担うのは不可能です。自宅で暮らすためには、訪問看護や訪問診療(往診)、デイサービスなどを組み合わせた「医療チームのサポート体制」を退院前にしっかりと組む必要があります。
施設入所を目指す場合のポイント
実は、一般的な介護施設(特別養護老人ホームや有料老人ホームなど)の多くは、看護師が「日中のみ常駐」となっており、夜間は介護スタッフのみで運営されていることが少なくありません。 そのため、「夜間の痰の吸引が必要」「インスリンの打刻時間に看護師がいない」といった理由で、受け入れを断られてしまうというケースが実際に存在します。
3. 退院と言われたら、まず確認すべき「3つの質問」
病院から退院の話が出たら、焦って施設探しを始める前に、病院のソーシャルワーカー(MSW)や看護師に以下の3点を確認しましょう。
- 「退院後、具体的にどんな医療処置が毎日何回必要ですか?」 (例:痰の吸引は1日何回か、夜間も必要か、家族が指導を受ければできるレベルかなど)
- 「その処置は、一般の介護施設でも対応できるレベルですか?」 (受け入れ可能な施設の条件を事前にプロに判断してもらいます)
- 「自宅に帰る場合、どのような訪問看護・往診の手配が必要ですか?」 (介護保険や医療保険を使ってどれくらい専門職が入れるかを確認します)
4. 医療依存度が高くても諦めないための選択肢
「医療処置が必要だから、もう自宅にも戻れないし、入れる施設もないのでは……」と絶望する必要はありません。
現在は、長期的な医療と介護を一体的に受けられる「介護医療院」や、医師・看護師・リハビリ職が配置された「介護老人保健施設(老健)」、「訪問看護ステーションと連携した在宅サービス」など、医療依存度が高い方の受け皿となる選択肢があります。
大誠会・久仁会グループの「医療と福祉のシームレスな連携」という安心
退院後の医療依存度が高く、ご家族だけで抱え込むのが難しいときこそ、私たち大誠会・久仁会グループの強みが活きてきます。
久仁会が運営する福祉サービス(ショートステイ、デイサービス、各種施設など)や在宅支援は、同じグループ内にある「内田病院」や訪問看護ステーションと連携しています。
- 退院直後からのスムーズな情報共有: 病院での治療経過や必要な医療処置を、内田病院の医師・看護師と久仁会の福祉スタッフが共有し、医療的ケアが必要な方の生活への移行を支えます。
- 万が一の体調変化にも医療が連携: 「急に熱が出た」「経管栄養の調子がおかしい」といった際も、内田病院と連携して対応します。ご家族だけで抱え込まずに済むよう、医療と福祉で支えます。
「退院を迫られているけれど、医療処置があってどこに相談すればいいか分からない」 そんなときは、まず私たちの相談窓口へお気軽にお声がけください。病院からのスムーズな移行と、ご家族に負担のかからない最適な暮らしの形を、医療と福祉の両面から一緒に考えます。
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