要介護4と認定されると、「いよいよ重度に近づいてきたのかな…」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、介護保険制度の仕組みをうまく使うことで、ご本人もご家族も、今より少し楽に、安心して過ごすことができます。
この記事では、「要介護4」とはどんな状態なのか、どのようなサービスを利用できるのか、そしてご家族がどのように関わっていけばよいかをやさしく解説します。
要介護4とはどんな状態?
要介護認定は、日常生活にどれだけ介助が必要かをもとに、要支援1・2、要介護1〜5の7段階で判断されます。
要介護4は、介護の必要性が非常に高い状態です。
日常生活の様子(例)
- 歩行や立ち上がりが困難で、ほとんどの移動に介助が必要
- 食事や排泄、入浴など、日常生活の多くで全介助またはほぼ全介助が必要
- 寝たきりに近い状態の方も多い
- 認知症の症状がある場合、会話や行動に見守り・介助が常時必要なケースも
利用できる主な介護サービス
要介護4になると、介護保険で利用できるサービスの幅が広がり、月額で使える限度額も約30万円(※地域差あり)と高く設定されています。そのため、以下のような支援を組み合わせて利用することができます。
1. 訪問介護(ホームヘルプ)
- 身体介護(入浴、排泄、食事介助など)や生活援助(掃除、買い物など)
- 要介護4の方は、1日複数回の訪問や長時間の介護も可能
2. デイサービス(通所介護)
- 日中に施設で入浴やリハビリ、レクリエーションを受ける
- ご家族の介護負担を軽減する「レスパイトケア」としても有効
- 平均利用回数:週2〜5回が一般的
3. ショートステイ(短期入所)
- 介護施設に数日〜1週間ほど宿泊
- 介護者の休養や、在宅生活の継続のために活用
4. 訪問看護・訪問リハビリ
- 看護師が自宅で医療的ケア(褥瘡処置、服薬管理など)を実施
- 理学療法士などによるリハビリも可能
5. 特別養護老人ホームや有料老人ホームの利用
- 常時介護が必要な状態になれば、入所を検討するご家庭も増えてきます
- 「在宅か施設か」はご本人の希望と家族の状況に応じて選択を
ご家族が知っておきたいポイント
●介護疲れに注意
要介護4になると、1人での在宅介護は限界を感じやすい時期。特に夜間の対応や排泄介助など、介護者の体力的・精神的負担が増します。無理せず、プロの支援を頼ることが大切です。
●福祉用具や住宅改修を活用
ベッド、ポータブルトイレ、スロープ、手すりなど、介護を助ける用具や住環境の工夫も、保険で一部補助されます。自宅での安全確保にも役立ちます。
在宅介護を支える地域のサービスも活用を
群馬県沼田市を中心に福祉・医療サービスを提供する「大誠会」「久仁会」では、要介護4の方でも安心して生活できるよう、在宅サービスから施設入所まで幅広い選択肢をご用意しています。
- 訪問介護・訪問看護
- 通所リハビリやデイサービス
- ショートステイ
- グループホームや特別養護老人ホーム
地域密着型の支援体制で、ご本人にもご家族にも寄り添ったケアを行っています。ご相談・施設見学はいつでも可能ですので、「そろそろ限界かも…」と感じたら、気軽にお問い合わせください。
▶ 詳細はこちら
「久仁会」 https://kyujinkai.com/
「大誠会」 https://taiseikai-group.com/kaigo/
まとめ
要介護4は介護の必要度が高く、ご本人もご家族も日々の生活に苦労を感じることが多いかもしれません。でも、利用できるサービスも多く、支援体制が整っているため、決して1人で抱え込む必要はありません。
「自宅でこのまま暮らしたい」「施設を考え始めた」「介護に疲れてしまった」
――どの想いにも、地域の力が応えてくれます。
まずは一歩、できることから始めてみませんか。
\ お困りの方はお気軽にお問い合わせください /
医療法人大誠会内田病院 地域医療連携室
TEL)0278-24-5329
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