「自宅での介護、なるべく安全にしたい」
「歩行器やベッドって買うしかないの?」
「費用の補助があるって聞いたけど、どうすれば?」
そんな悩みに応えるのが、福祉用具のレンタル・購入制度です。
特に群馬県沼田市では、介護保険や障害福祉制度を利用することで、自己負担を抑えて福祉用具を使えるしくみが整っています。
この記事では、制度の概要から対象となる福祉用具の種類、利用方法、補助の仕組みまでをやさしく解説。
「まず何をすればいいの?」という方も、これを読めばすぐに動き出せます!
◆ 福祉用具とは?
福祉用具とは、高齢者や障がいのある方が自立して生活するために必要な道具のこと。
たとえばこんなものが該当します。
- 車いす・歩行器・杖
- 電動ベッド・手すり・ポータブルトイレ
- 入浴補助用具・段差解消のスロープ など
◆ レンタルと購入、どう違うの?
● レンタルできる福祉用具(介護保険)
以下は原則レンタル対象。状態に応じて必要な期間だけ利用できます。
主な用具 | 例 |
---|---|
車いす・車いす付属品 | 電動・自走式など |
特殊寝台・付属品 | 電動ベッド、マットレス |
歩行器・歩行補助つえ | ロフストランドクラッチなど |
スロープ | 段差解消用 |
体位変換器 | 寝返りをサポート |
移動用リフト | 立ち上がり支援、介助補助 |
※要介護1以上で利用可能(要支援の方は一部制限あり)
● 購入が対象となる福祉用具(年間10万円まで補助)
以下のようなものは、衛生面の観点から購入対象とされており、年間10万円まで介護保険が適用されます。
主な用具 | 例 |
---|---|
腰掛便座 | ポータブルトイレ、補高便座など |
入浴補助用具 | シャワーチェア、浴槽台など |
簡易浴槽 | 自宅に浴槽がない場合など |
移動用リフトのつり具 | 身体に装着する部分 |
● 住宅改修費の支給
福祉用具ではありませんが、住宅改修も介護保険の対象となる場合があります。手すりの取り付けや段差の解消など、自宅を安全に利用するための改修費用も、生涯で20万円を上限に1割(所得に応じて2割または3割)の自己負担で実施できます。
◆レンタルと購入、どちらを選ぶべき?
それぞれのメリット・デメリットを理解し、ご自身の状況に合った方法を選ぶことが大切です。
レンタルのメリット・デメリット
メリット
- 初期費用を抑えられる: 高額な用具でも月々のレンタル料で利用できます。
- 身体状況の変化に対応しやすい: 身体状況が変わった際に、より適切な用具に交換できます。
- メンテナンスの手間がない: 専門業者によるメンテナンスやクリーニングが含まれることが多く、衛生面も安心です。
- お試し利用が可能: 短期間のレンタルで、本当に必要か、使いやすいかを試すことができます。
デメリット
- 長期間の利用で総額が高くなる可能性: 長く使い続けると、購入費用を上回ることがあります。
- 購入できない品目がある: ポータブルトイレや入浴補助用具など、肌に直接触れる一部の品目はレンタルできません(特定福祉用具販売の対象となります)。
購入のメリット・デメリット
メリット
- 自分のものになる: いつでも、好きなだけ利用できます。
- 最終的な費用が安くなる可能性: 長く使う予定であれば、レンタルよりも総額が安くなることがあります。
- 介護保険で購入対象となる品目がある: 特定福祉用具販売として、介護保険の給付対象となる品目があります。
デメリット
- 初期費用が高額になる: 一度にまとまった費用が必要です。
- 不要になった際の処分が手間: 自己負担で処分する必要があります。
- 身体状況の変化に対応しにくい: 状況が変わった際に、買い替えが必要になることがあります。
どちらが良いかは一概には言えません。利用期間、用具の種類、ご自身の身体状況の変化の見込みなどを考慮し、ケアマネジャーや専門業者と相談して決めるのが賢明です。
◆ 利用までの流れ(介護保険の場合)
- 要介護認定の取得(沼田市役所で申請)
- ケアマネージャーと相談(利用計画を作成)
※ケアマネージャーが決まっていない場合は地域包括支援センターに相談
- 福祉用具専門相談員による選定・提案
- 業者からのレンタル開始/購入の手続き
- 利用料は原則1割負担(収入により2~3割)
- モニタリング
レンタル中の福祉腰部については定期的に福祉用具専門相談員が訪問し、利用状況や身体状況の変化に応じて調整・交換の提案を行います。
◆ 障がい者の方が利用できる制度も
障がいのある方の場合は、「日常生活用具給付制度」を利用することができます。
たとえば
- 入浴補助具
- 電動ベッド
- 特殊マット
- 車いす・歩行補助具
これらが対象となり、収入に応じて費用の一部~全額が公費で支給されることもあります。
◆ 福祉用具の選定は「専門家」と一緒に
介護や福祉の現場では、「ただ道具を渡す」だけではなく、本人の身体状態や生活環境にあわせた提案と調整が重要です。
- 「室内に段差が多く、車いすの操作が難しい」
- 「ベッドからの起き上がりがつらい」
- 「お風呂場が狭く、介助者も一緒に入りづらい」
こうした悩みに合わせて、福祉用具専門相談員が選定・設置を行ってくれます。
◆ 地元で安心|大誠会・久仁会のサポート【PR】
群馬県沼田市を拠点に、高齢者や障がいのある方を支える
【医療法人社団 大誠会】【社会福祉法人 久仁会】では、
地域に根ざした介護・福祉サービスと連携した福祉用具の導入支援を行っています。
- ケアマネージャーや相談支援専門員による制度案内
- 施設利用時の福祉用具の利用調整
- 在宅支援との連携による安全な環境整備
「自宅に手すりをつけたい」「ベッドが合っていないかも」
そんなお悩みにも、まずはお気軽にご相談ください。
◆ まとめ|制度を知って、安全な暮らしを
福祉用具は、高齢者や障がい者本人だけでなく、介護する家族の負担軽減にも大きく貢献するツールです。
「高そうだから…」とためらわず、制度を活用すれば手の届く支援がたくさんあります。
沼田市では、地域に根差した相談先や専門職との連携により、安心して在宅生活を続けることが可能です。
まずは一歩、相談してみませんか?
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