老健と特養、どう違う?

目次

利用前に知っておくべき施設の選び方

高齢の家族の介護について考え始めると、「どんな施設を選べばいいのか分からない」「老健と特養は何が違うの?」と迷う方は非常に多くいらっしゃいます。どちらも高齢者が生活しながら介護を受けられる施設ですが、目的や役割、入所の条件、過ごし方には大きな違いがあります。

施設選びの第一歩は、その特徴を正しく理解すること。本記事では、老健と特養の違いや選び方のポイントをわかりやすく解説します。


◆ 老健(介護老人保健施設)とは?

老健は、「在宅復帰を目指すリハビリ中心の施設」です。
病院での治療が終わった後、すぐに自宅生活へ戻ることが難しい場合に利用され、専門スタッフによるリハビリや医療的ケアを受けながら自立支援を行います。

【老健の特徴】

  • 在宅復帰を目的とした 集中的なリハビリが受けられる
  • 医師・看護師・リハビリ専門職が常駐
  • 3〜6か月程度の中期利用が一般的(延長可能)
  • 自宅復帰を前提に目標を設定し、ケアプランを作成
  • 介護度が比較的重い方でも医療ニーズに応じて受け入れ可能

こんな方に向いています

  • 病院を退院したばかりで、すぐに家に戻るのが不安
  • リハビリをしながら生活能力を回復したい
  • 退院後の生活のリズムを作りたい
  • 介護負担が大きく、一旦家族を休ませたい

◆ 特養(特別養護老人ホーム)とは?

特養は、「終の住処として長期的に生活する入所施設」です。
自宅での生活が困難になった高齢者が、生活全般の支援を受けながら生活します。リハビリよりも、介護と生活の安定が中心です。

【特養の特徴】

  • 長期間暮らす 生活の場
  • 基本的に要介護3以上で入所対象
  • 医療行為が必要な場合は制限あり(施設により異なる)
  • 入居期限はなく、生活の継続性が保たれる
  • 比較的費用が安く、人気が高い

こんな方に向いています

  • 在宅生活が難しく、長期間介護が必要
  • 家族の介護負担が限界に近い
  • 安心して暮らせる住まいを探している

◆ 老健と特養の違いを比較

老健(介護老人保健施設)特養(特別養護老人ホーム)
目的在宅復帰のためのリハビリ長期入居による生活の場
利用期間3〜6ヶ月が目安(延長可)基本的に期限なし
入所条件要介護1以上要介護3以上(例外あり)
医療体制医師・看護師常駐で比較的手厚い医療行為は最低限
費用比較的高め比較的安価
外出・外泊在宅復帰を見据えて積極的施設により異なる

◆ 施設選びで後悔しないためのポイント

① 家族の目標を明確にする

  • 自宅に戻りたい → 老健
  • 最後まで安心して暮らす場所がほしい → 特養

② 医療的ケアの必要性を確認

  • 胃ろう・気管切開・酸素などは施設により対応差あり

③ 面談・見学は必ず行う

施設の雰囲気、職員と入所者の様子、匂い、清潔感、表情をチェック。

④ 入居までの期間を理解しておく

特養は待機が長い場合があるため、老健からの移行を検討するケースも多いです。


◆ 地域で選ぶなら:大誠会・久仁会の取り組み

群馬県沼田市を中心に介護サービスを展開する 大誠会グループ では、老健・特養それぞれの役割に応じた施設をご用意しています。

  • 老健:介護老人保健施設(在宅復帰に向けたリハビリ・医療体制)
  • 特養:特別養護老人ホーム(長期的な生活支援、地域との交流)

同一グループ内で連携しているため、
老健 → 特養へ移行したい場合もスムーズに相談可能 で、家族の負担を減らす支援体制が整っています。

「どの施設が合うかわからない」「退院が迫っていて急いで探したい」という相談も受け付けていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。


◆ まとめ

老健と特養は、どちらも大切な介護施設ですが役割と目的が大きく異なります
迷ったときは

  1. 自宅に戻ることが目標か、長期生活が必要か
  2. 医療の必要度
  3. 家族の負担の状況

を軸に考えると、より良い選択ができます。

施設選びは、本人と家族の人生を左右する大切な選択です。焦らず、見学・相談を重ねて、納得できる施設を選びましょう。

\ お困りの方はお気軽にお問い合わせください /
医療法人大誠会内田病院 地域医療連携室

TEL)0278-24-5329

内田居宅介護事業所

TEL)0278-23-7535

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