介護のプロが伝える“声かけ”のコツと関わり方

家族の介護が始まると、

「どう声をかけたらいいのだろう」

「ついきつい言い方になってしまう」

と悩む方は少なくありません。

声かけひとつで、相手の気持ちが前向きにもなれば、反対に不安や拒否につながってしまうこともあります。

この記事では、日々高齢者と関わっている介護のプロの視点から、在宅介護でもすぐ実践できる“声かけ”のコツと関わり方をご紹介します。

なぜ「声かけ」がそんなに大切なの?

高齢になると、身体の衰えだけでなく、

  • 自分でできないことが増える
  • 人に迷惑をかけていると感じる
  • 将来への不安が大きくなる

といった気持ちを抱えやすくなります。

そのため、何気ない一言でも
「責められた」「否定された」と感じてしまうことがあります。

声かけは単なる会話ではなく、安心感を与える大切なケアのひとつなのです。

まず意識したい3つの基本姿勢

命令ではなく「お願い」の形に

❌「早く着替えて!」
⭕「寒くなるから、そろそろ着替えませんか?」

命令口調になると、相手は反発しやすくなります。
「一緒に」「~してもらえると助かります」といった言い方を意識しましょう。


②できていることに目を向ける

できない部分ばかりに目が行くと、声かけも否定的になりがちです。

⭕「自分で立てましたね」
⭕「さっきより動きが良いですね」

小さな成功体験を積み重ねることで、意欲が高まります。


③目線を合わせてゆっくり話す

立ったまま話すと、威圧感を与えてしまうことがあります。
できるだけ目線を合わせ、ゆっくり・はっきり話すことが大切です。

場面別・声かけのコツ

食事のとき

❌「まだ食べないの?」
⭕「温かいうちに少し食べてみましょうか」

食事を「義務」に感じさせず、「楽しみ」に変える声かけがポイントです。


■入浴を嫌がるとき

❌「お風呂入らないとダメでしょ」
⭕「体が温まると気持ちいいですよ」

理由を伝えつつ、気持ちに寄り添いましょう。


■動作に時間がかかるとき

❌「まだ?遅いなあ」
⭕「ゆっくりで大丈夫ですよ」

焦らせる言葉は不安を強めてしまいます。

認知症のある方への声かけのポイント

認知症があると、理解力や記憶力が低下するため、

  • 短い言葉で伝える
  • 一度に一つのことだけ伝える
  • 否定しない

ことが大切です。

❌「さっき言ったでしょ!」
⭕「今から一緒にやりましょう」

過去の失敗を指摘するより、「今」に目を向けた声かけを意識しましょう。
ついイライラしてしまうときは

介護する側も人間です。
疲れがたまれば、優しくできない日があって当然です。

そんなときは、

  • いったん深呼吸する
  • その場を少し離れる
  • 誰かに相談する

といった自分を守る行動も大切です。

家族だけで抱え込まないことが大切

声かけや関わり方に悩んだとき、家族だけで解決しようとすると負担が大きくなります。

訪問介護、デイサービス、ショートステイなどの介護サービスを利用することで、専門職の関わりを日常に取り入れることができます。

プロの関わりを見ることで、
「こんな声かけでいいんだ」と気づくことも多くあります。

まとめ】

  • 声かけは「安心感」を与えるケア
  • 命令ではなくお願いの形
  • できていることを認める
  • 家族だけで抱え込まない

こうした小さな工夫の積み重ねが、介護する側・される側、双方の負担を軽くします。

大誠会グループでは、訪問介護・デイサービス・ショートステイなどを通して、ご本人だけでなくご家族の介護も支えています。

「介護の仕方がわからない」
「声かけに悩んでいる」

そんなときは、お気軽にご相談ください。

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