猛暑に注意!高齢者・障害者のための熱中症対策ガイド


年々暑さが厳しくなっている日本の夏。
とくに高齢者や障がいのある方にとって、熱中症は命に関わる重大なリスクです。

「室内でも熱中症になるって本当?」
「自分で水分をとれない家族が心配…」
「障がいがある子に合った対策って?」

そんな不安を抱えるご家族のために、
熱中症の基礎知識と、家庭や施設でできる具体的な対策方法をまとめました。

さらに、群馬県沼田市周辺で活用できる支援についてもご紹介します。


目次

◆ なぜ高齢者や障がい者は熱中症リスクが高いの?

高齢者や障がいのある方が熱中症になりやすいのは、次のような理由があります。

  • 体温調節機能が低下している(暑さを感じにくい、汗をかきにくい)
  • のどの渇きを感じにくい(自発的な水分摂取が減る)
  • 持病や服薬の影響で脱水しやすい
  • 障がいによって移動や自己判断が難しい場合がある
  • エアコンを「もったいない」と我慢してしまう傾向がある

とくに要介護高齢者や知的障がい・発達障がいのある方は、暑さに対する訴えが少ないため、まわりが気づいた時には症状が進んでいたというケースも。


◆ 家庭でできる熱中症対策の基本

◎ 室内でも油断しない

  • エアコンは28℃以下を目安にON。扇風機やサーキュレーターで空気を循環。
  • 室温だけでなく、湿度(60%以下が良い)にも注意

◎ 定期的な水分補給をサポート

  • のどの渇きがなくても、1時間に1回程度の水分補給を促しましょう。
  • 飲みにくい方には、ゼリー飲料や経口補水液、塩分を含むスポーツドリンクを活用。
  • 自分で飲めない方には、「声かけ+具体的な量の提示」が有効です(例:「コップ半分だけ飲もうか」など)。

◎ 外出は時間と服装を選ぶ

  • 外出は朝夕の涼しい時間帯に限定
  • 帽子や日傘を使用し、通気性の良い薄手の服を選びましょう。
  • 車内での熱中症も多いため、送迎時のエアコン使用・待機時間の短縮を徹底。

◆ 障がいのある方への配慮ポイント

障がいの種類によって対策方法が異なります。

● 発達障がい・自閉症スペクトラム(ASD)の方

  • 暑さへの感覚過敏や鈍感さがあることも。
  • 汗をかいたり体が火照っていても、本人が自覚しない場合もあるため、外見や動きの変化に注目

● 知的障がいのある方

  • 「暑い」「具合が悪い」などの訴えがうまくできないケースあり。
  • 日常的に「水分をとる」「涼しいところに行く」などの習慣化が大切。

● 身体障がいのある方

  • 体を動かしにくい方は放熱しづらく、熱がこもりやすい。
  • 補助具(車いすなど)が熱を吸収しやすい素材の場合は、通気性の良いシートなどの工夫を。

◆ いざというときのサインと対応

熱中症が疑われるサインには、以下のようなものがあります。

  • 顔が赤い・汗をかかない
  • 呼びかけに対して反応が鈍い
  • 頭痛・吐き気・倦怠感
  • 意識がぼんやりしている、言動が不自然
  • 体温が高く、皮膚が熱い

● 対応のポイント

  1. 涼しい場所へ移動
  2. 衣類を緩め、冷やす(首・脇・足の付け根など)
  3. 水分と塩分の補給(飲める状態なら)
  4. 意識がはっきりしない場合は、迷わず119番

◆ 沼田市で使える支援・サービス

群馬県沼田市でも、高齢者や障がい者を対象に、熱中症を含む健康危機への備えが進められています。

  • 地域包括支援センター:高齢者の安否確認・環境整備の相談
  • 障害者福祉窓口(市役所):生活環境の整備や、福祉用具の利用相談
  • 福祉避難所・緊急通報システム:猛暑・災害時の安心を支える制度も整備中

また、訪問介護や生活支援のサービスを活用することで、日常の中での体調変化にも早く気づくことができます。


◆ 地域のサービスで安心を

「親が一人で過ごす時間が心配…」
「障がいのある子の夏のお出かけが難しくなった…」

そんな声に応えるために、医療法人 大誠会および社会福祉法人 久仁会では、
地域に根ざした介護・福祉サービスを展開しています。

  • 訪問介護・看護サービスによる見守りと健康管理
  • 小規模多機能ホームやデイサービスでの涼しい環境の中での活動
  • 就労支援B型・生活介護施設では、暑さ対策を徹底した環境で活動を実施

「この暑さで無理をさせたくない」「本人のペースを大事にしながら支援したい」
そんな思いを、ぜひ一緒に支えていきましょう。

▶ 詳しくはこちら
大誠会の介護サービス
久仁会の障害福祉サービス


◆ まとめ|“いつもの暮らし”を守るために

熱中症は、誰にでも起こりうる身近なリスクです。
とくに高齢者や障がいのある方は、早めの対策と日常のちょっとした気づきが命を守るカギとなります。

ご家族だけで抱え込まず、地域や福祉サービスの力を借りることも、大切な対策のひとつ
今年の猛暑も、安心して乗り越えていきましょう。

\ お困りの方はお気軽にお問い合わせください /
医療法人大誠会内田病院 地域医療連携室

TEL)0278-24-5329

大誠会の介護サービスはこちら

久仁会の介護サービスはこちら

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