「最近、母が同じ話を繰り返すようになった…」
「父が道に迷って帰れなくなってしまった」
高齢の親の様子が「いつもと違う」と気づいたとき、それは認知症のはじまりのサインかもしれません。
けれど、どう対応すればよいのか、誰に相談すればよいのか、悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、群馬県で認知症の方とそのご家族が受けられるサポートや施設の情報をまとめてご紹介します。ご家族が安心して向き合えるよう、一歩踏み出すための手がかりになれば幸いです。
◆ 認知症は「早めの気づき」がカギ
認知症は、脳の病気や障害によって記憶や判断力などが低下し、日常生活に支障をきたす状態です。代表的なものに、アルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、脳血管性認知症などがあります。
初期に見られるサイン(一例)
- 同じ話を繰り返す
- 物の置き場所を忘れる
- 日付や時間の感覚があいまいになる
- 気分の浮き沈みが激しくなる
これらは「年のせいかな」と見過ごされがちですが、早期に相談・対応することで、進行を緩やかにしたり、安心できる環境を整えることができます。
◆ 群馬県で受けられる主な認知症サポート
1.かかりつけ医・専門医の診断
まずは、かかりつけの医師や地域の「認知症疾患医療センター」に相談し、必要な検査・診断を受けましょう。
群馬県沼田市内の主な拠点
群馬県認知症疾患医療センター内田病院(沼田市久屋原町)
→ 群馬県認知症疾患医療センターとして、診断・治療・家族支援・地域連携を担っています。物忘れ相談も対応しています。
2.地域包括支援センター
各市町村にある高齢者の総合相談窓口です。介護保険や在宅支援の相談、認知症初期集中支援チームとの連携もあります。
認知症初期集中支援チームとは?
医師・看護師・社会福祉士などの専門職がチームを組み、早期発見・初期対応を切れ目なく支援する体制です。地域包括支援センターを通じて連携できます。
3.介護保険サービス
認知症の方が自宅で安心して暮らすために、以下のようなサービスが利用できます(要介護認定が必要)。
- デイサービス(通所介護)
- 訪問介護・看護
- ショートステイ(一時的な施設利用)
- 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)
◆ 群馬県で利用できる施設の種類
● グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
認知症の高齢者が少人数で生活する介護施設。家庭的な雰囲気の中で、スタッフの見守りとともに自立した暮らしを目指します。
● 小規模多機能型居宅介護
「通い」「訪問」「泊まり」を組み合わせて提供。ご自宅での生活をできる限り維持したい方に向いています。
● 特別養護老人ホーム(特養)
介護度が高く、常時支援が必要な方向け。認知症の方の入所も多く、専門的なケアを受けられます。
● 認知症カフェ・家族会
認知症の方やその家族、地域の方々が気軽に交流できる場所。情報交換や相談の場として利用されています。
◆ 介護保険や補助制度のポイント
- 要介護認定の申請は市町村へ
→ 認定結果によって介護サービスの利用枠が決まります。 - 高額介護サービス費制度
→ 介護費用の自己負担が一定額を超えた場合、払い戻しがあります。 - 成年後見制度
→ 判断能力が低下した方の金銭管理や契約手続きを支援する制度。
◆ 大誠会グループが提供するサポート
大誠会グループでは、群馬県沼田市を拠点に、認知症の方とそのご家族を支える施設やサービスを幅広く提供しています。
▶ 詳しくはこちら:https://taiseikai-group.com/kaigo/
ご相談だけでも大歓迎です。「見学だけしてみたい」「どんなサービスが合うのか知りたい」など、まずはお気軽にお問い合わせください。
◆ まとめ|不安を抱え込まず、一緒に考えましょう
認知症は誰にでも起こりうることです。
早めに気づき、適切な支援や環境を整えることで、ご本人もご家族も安心して日々を過ごすことができます。
「まだ大丈夫かも」と迷う時期こそ、行動のタイミングかもしれません。
行政・医療・福祉の連携が整っている今だからこそ、ひとりで悩まず、地域の支援につながってみませんか?
\ お困りの方はお気軽にお問い合わせください /
医療法人大誠会内田病院 地域医療連携室
TEL)0278-24-5329
※本記事は2025年6月時点の情報をもとに作成しています。各制度・施設の詳細については、地域包括支援センターや医療機関にご確認ください。
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