ある日突然、親が倒れた。病気がきっかけで、日常生活が難しくなった。
そんなとき、多くの方が口にするのは「何から始めればいいのかわからない…」という戸惑いの言葉です。
介護は、知識がないまま始まることがほとんど。だからこそ、最初の一歩を迷わず踏み出すために、基本的な流れと確認すべきことをまとめました。
【1】まずは「要介護認定」を受ける
◆ 介護保険サービスを受けるには、認定が必要
介護保険サービスを利用するには、市町村へ「要介護認定」の申請が必要です。
認定は要支援1・2、要介護1~5に分類され、状態に応じて利用できるサービスが決まります。
申請先:沼田市役所 高齢介護課(または地域包括支援センター)
申請できる人:本人または家族、ケアマネージャー、医療機関など
【2】主治医意見書と訪問調査
市町村の職員が自宅などを訪れ、身体・生活状況の聞き取り調査を行います。
同時に主治医へも意見書を依頼。これらの情報をもとに、認定審査会が介護度を決定します。
【3】ケアマネージャーの選定と介護サービス計画作成
要介護認定が出たら、ケアマネージャー(介護支援専門員)を選びましょう。
ケアマネージャーは、利用者と家族の希望に基づいてケアプラン(介護サービス計画)を作成し、サービス事業所との連絡・調整を行ってくれます。
地域包括支援センターや居宅介護支援事業所で紹介してもらえます。
【4】必要な介護サービスの利用開始
ケアプランに基づいて、以下のようなサービスを組み合わせて利用することができます。
- デイサービス(通所介護)
- 訪問介護(ホームヘルパー)
- ショートステイ(一時的な宿泊介護)
- 福祉用具のレンタル・住宅改修
- 施設入所(必要な場合)
【5】在宅か施設か…今後の生活の選択
状態や介護者の状況に応じて、「在宅介護を続けるか」「施設の入所を検討するか」を判断していきます。
在宅が可能でも、無理をして共倒れになるケースも多いため、必要に応じてショートステイやデイサービスを活用することが大切です。
【6】必要なら福祉サービスや助成制度の活用も
介護保険以外にも、以下のような支援制度があります。
- 高額介護サービス費制度(自己負担の上限を設定)
- 介護休業制度(勤務先による)
- 障害者手帳取得と併用制度(該当者)
- 介護用品購入の助成や貸与制度(市町村による)
【チェックリスト】介護が必要になったら確認したい10項目
チェック項目 | 内容 |
---|---|
□ 介護認定の申請をしたか | 市町村の窓口で手続き |
□ 主治医は決まっているか | 意見書が必要になります |
□ ケアマネージャーは決まったか | 地域包括支援センターでも紹介可 |
□ 介護プランはできているか | 家族の希望も伝えましょう |
□ 利用したいサービスを確認 | 通所・訪問・泊まりの組み合わせ |
□ 費用の目安を把握しているか | 介護保険自己負担は1〜3割 |
□ 緊急時の連絡体制を整えているか | かかりつけ医・サービス事業者との連携 |
□ 自宅のバリアフリーは大丈夫か | 手すり、段差、トイレ等を確認 |
□ 家族で役割分担ができているか | 介護者の負担を分散 |
□ 今後施設利用も視野にあるか | 状況に応じて柔軟に判断を |
大誠会グループの介護支援体制について
群馬県沼田市を中心に高齢者介護サービスを展開する大誠会グループでは、
安心して介護生活を始められるよう、ケアマネージャー、相談員、医療職が連携しながら支援を行っています。
- 居宅介護支援(ケアマネジャーによる相談)
- 通所介護(デイサービス)
- 短期入所(ショートステイ)
- 訪問介護・訪問看護
- 必要に応じた施設案内と見学対応
「まずは相談だけでも…」という方も大歓迎です。
まとめ|不安なときこそ、相談することから
介護は突然やってくることが多く、家族だけで抱え込んでしまいがちです。
でも、「頼れるところに早めに頼る」ことは、決して甘えではありません。
沼田市をはじめとする地域の支援資源を活用しながら、まずは一つずつステップを踏んでいきましょう。
この記事が、あなたやご家族の不安を少しでも軽くする助けになれば幸いです。
\ お困りの方はお気軽にお問い合わせください /
医療法人大誠会内田病院 地域医療連携室
TEL)0278-24-5329
※この記事は2025年6月時点の情報をもとに作成しています。
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